「Honu」(ハワイ語でウミガメの意)と名付けたロボット芝刈り機。このサイトを見て下さっている方々の関心も高いようで、その操作性や耐久性についてご質問をいただくことが多い。結論から言えば、すこぶる優秀な機械だと思う。現在は約3,000㎡を1週間で刈っている。実働5日間で予備日2日といった感じだ。予備日というのは雨天への対応だ。防水なので機械を動かすことはできるのだが、刈った草が水分で刃や胴体に絡んでしまうので作業はできない。優秀なHonuは、雨が降り出すとレインセンサーが作動し、自動的に巣(充電ステーション)に帰ってくる。そして雨が止んだ30分後、再び(自動的に)作業に戻っていくのだ。また日によっては1,000㎡を超える作業を行う日もあるのだが、おおよそ1.5時間作業をすると1時間の休憩(充電)し、これを3回来る返し、8時間みっちと働いてくれる。
炎天下でも健気に働いている姿は人の心をも動かすようで、近所の人々に「今日も元気に働いてたね」などと声がかかる。先日行われた村の総会では、区長が週一で公園の草刈りボランティアをするHonuについて触れ、感謝をしてくれていた。誰よりも感謝しているのは、他でもない、草刈りという仕事から解放された僕だ。ただ、優秀なHonuにも苦手な分野はあり、側溝やフェンスの際を刈ることができないのだ。約15cmのクリアランスが必要なのだ。なので1カ月に一度は、Honuと共同作業を行う。Honuが大面積の作業をしている間、僕は側溝やフェンスの際や植栽まわりを草刈り機で刈る。そんな時に感じることがある。これまでのような、ひとり作業ではなく、機械だと分かっていても一緒に作業をしてくれることに対する喜びだ。
そんなHonuには清潔でおいしい食事をしてほしい。そんな思いから150Wのソーラーパネル2枚で発電したクリーンエネルギーをポタ電 (512Wh )に貯める。Honuは休憩しながらこのきれいな電力を食べている。発電量と消費量のバランスは良いようで、前述した通り、日に3回の充電を繰り返し作業を継続することができている。しかし、梅雨のように雨が続き、数日作業ができないと、自動的に機械がロックされ、これを手動で解除しないと天気が回復しても、あらかじめスケジュールした作業に入ることができないというのが改善が必要なところだ。 現時点では100%オフグリッド化することはできていないが、人の生活を大きく助けてくれる実力は十分に持っている。ロボットとしての成果はもちろんのこと、協働という喜びさえ与えてくれる。今後のAIの発展に伴い、人々の生活に様々な分野のロボットが出現してくるだろう。分野別の専門ロボが先行しているが、複数の分野を担当できるヒューマノイドが活躍する日も遠くないのかな。