Relay〜杜の詩[Official Music Video]
サザンオールスターズ
作詞:桑田佳祐/作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ&片山敦夫
誰かが悲嘆(なげ)いてた
美しい杜が消滅(き)えるのを
Ah…
自分が居ない世の中
思い遣るような人間(ひと)であれと
地球が病んで
未来を憂う時代に
身近な場所で何が起こってるんだ?
ここに集って音楽(おと)を紡いだスタジオ(場所)
歌がある
C’mon baby now
Oh その理由(わけ)を Answer
Oh この私に
Oh 明日を夢見る
馬鹿でごめんよ
答えておくれよ
(中略)
意志を継ないで
この杜(ここ)が好きだよ
1978年に「勝手にシンドバッド」でデビューしたサザンオールスターズ。
彼らの地元である茅ヶ崎から遠くない横須賀西部で生まれ育った僕にとって、サザンの歌詞に出てくる地名や風景は地元そのものだ。90年代までは、湘南の海の波や風、砂浜を題材にした楽曲が多かったが、年とともにいつしか反戦や平和への願いを謳ったものや、最近では環境をテーマにした楽曲までと幅広い。
冒頭に紹介した「Relay〜杜の詩 」は、桑田佳祐が明治神宮外苑で進む再開発を憂える気持ちから作詞したものとされるが、僕には「自分が居ない世の中 思い遣るような人間(ひと)であれと」というメッセージが心に響いた。
これまで病気や大怪我には無縁で生きてきたのだが、昨年秋の人間ドッグで膀胱に腫瘍が見つかり、すぐに入院、手術をしてことなきを得たが、何せ初めての経験だったので、病院のベッドでは様々なことを考えた。術後3か月後の検査で問題がなかったことで気が抜けたのか、今度は船の整備中に岸壁から転落し、左腕の骨を折った。人生初のギブスだ。物心がついたころから波に乗り、学生時代にはバイクを乗り回し、危険極まりない趣味を続け、たくさんの怪我をしてきたが、不思議と大怪我には至らなかった。会社経営も同様で、サラリーマン時代、グループ会社との合併で、好きなこと(志すこと)ができなくなることを恐れ、経営のイロハも分からないまま創業し、分不相応な大きな仕事もこなしてきたが、幸いにも大きな失敗をすることなく事業継承までたどり着いた。
もしかしたら、僕は自分が想像する以上に「慎重」に生きてきたのかもしれない。
「自分が居ない世の中」を想像し、事業継承を企画、計画、実施した。
「自分が居ない世の中」を想像し、 入院先のベッドの上でこれからの暮らし方、生き方を考えた。
子供や孫世代に何を残せるのだろうか。
僕らが年老いて、力をなくし、果てた先には、一体、どんな地球環境が待ち受け、世界の価値観、日本という国はどうなっているのだろう。
個人的には、つけを残すような生き方はしてきていないつもりだが、環境問題に限って言えば、地球温暖化に加担したと自覚する技術、製品の開発に携わってきたことや、過剰な安全性や快適性を求めた結果、日々の購買活動自体が想像を絶する量の廃棄物を生んでいたりと、無意識に環境を悪化させる活動をしている。
平和を願ったり、環境問題を重視した国際的な約束をしたりしても、人間は過去に学んだであろうはずの過ちを繰り返す。なぜだろう。
せめて僕は、「自分が居ない世の中 思い遣るような人間(ひと)であれと」 というセンテンスを胸に刻みながら、目の前の選択をしていきたい。
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