つまり、暮らし方。

R.I.P. Edo

2011年の東日本大震災が大きなきっかけとなった。
当時暮らしていた東京への人口密集や、そこへ絶え間なく電気や水を供給するエネルギー問題。人口が一拠集中することで、これまで考えられなかった災害や都市特有の問題、課題が指摘、想定されるようになった。そして訪れた地球規模のコロナ禍。

震災で被災した原発。廃炉に向けた途方もない工程と、これに伴い発生する処理水。コロナの鎮静とともに十分な説明も得ずに「IAEAの科学的根拠」を“日本の根拠”に福島の海にその水を放出させてしまった。福島に原発があるのはなぜ?福島の原発でつくられた電気を使うのはどこ?そう。首都圏に危険性の高い原発を立地することはできない。そのために首都圏から適度な距離が確保できる福島にある。ここ沖縄もそうだ。国内にある米軍施設の70.6%が沖縄県に集中し、その規模は県の総面積の約8%を占める。さらに台湾有事や北朝鮮対策として石垣島や宮古島、そして最果ての与那国島まで自衛隊の駐屯地が展開する。
福島の処理水も、沖縄の基地も、首都圏を、そして国を護るためだが、そこだけに負担を負わせて良いのだろうか。安全であるなら日本全土で均等に分担すればいい。世界的に見てもロシアの一方的なウクライナへの侵攻により戦争が勃発し、もはや二酸化炭素の抑制などどこ吹く風、物価上昇対策と称した予算をつけまくり、今や普通国債だけでもGDPの2.5倍という恐ろしい額に達し、インフレ抑制のための金利上昇さえできずにいる。

少し前、ヨーロッパのプロサッカーチームで活躍する日本人が言った。「もっと個を強くしなければ」。これはスポーツ界だけの話ではない。地球環境がこれだけ悪化しているのが明白なのに、それを他人ごととして眺めたり、誰かが何とかしてくれると傍観していては事態は好転するはずはない。冒頭の「きっかけ」は首都圏から沖縄の過疎地への移住という結果を導いた。自身をオフグリッドしたわけだ。この過疎地で暮らすことにより気づくことがある。ここも東京も同じ時間が流れているという単純なことだ。ここには徒歩圏にコンビニや駅はない。しかし、歩いて2分で行ける美しいビーチがある。東京時代にコンビニに通った数より、移住後、ビーチへ行った数の方が多いと思う。つまり、どう暮らすか。個人が地球環境に対して強い改善の意思を持ち、どうアクションできるのか。
国として 地方創生も大切な取り組みだが、中央の視点からそれを俯瞰するのではなく、具体的に都市へ集中する人口を分散させ、地方でも個々の人生を輝かせることができるような政策を見出し、環境バランスの良い国(チーム)をつくり出せれば、個はおのずと強くなるのかもしれない。しかし、環境問題を他人ごととして眺めていたり、遅々として進まない政策をあてにするのではなく、意識のある人々にはアクションを起こしてほしいと願うばかりだ。

投稿者: YUKI

株式会社saiブランド代表取締役。 30年前、オーストラリアで木橋に出会い、自然素材の可能性に魅せられる。 木橋やボードウォークの設計や、木製構造物の診断などを手掛けている。 2020年8月に本社を東京都墨田区から沖縄県糸満市名城に移転し、「オフグリッド」に事業として、ライフスタイルとして取り組んでいる。