適材適所~そこに馴染む選択~
弊社のオフグリッド事業のウェブサイトで、横須賀市海辺つり公園の改修工事で発生した古材を再利用した事例をを紹介してきました。その古材はブラジル産のイペ材で、断面寸法は88mm×38mmという細くて厚い、今では何とも贅沢な断面です。東京事務所の1階のショールームでは、下の写真のように表面をピールド加工し、床や壁材として再利用した展示をしています。

沖縄本社へもそこそこの量の古材を運搬し、借りた畑に「南国庭園」をつくることにしました。東京事務所で都会的な印象の再利用法にトライしたので、ここ沖縄ではワイルドに計画しようと。また、お借りした畑に設置するため、もし、お返しすることがあるとしても容易に復旧できるよう、基礎は螺杭(螺旋付の鋼製杭)を採用する方針としました。

事務所の正面に約300坪の畑をお借りしています。ここを「南国庭園」化していくのですが、デッキやパーゴラをつくるだけでは「南国」の雰囲気を醸し出すことはできません。やはり「南国」を感じるのは植物です。特にヤシやフルーツは一気に南国感があがります。

という着想から構造物は、畑にアクセスする桟橋型デッキとフルーツ棚となるパーゴラ、大型のブーゲンビリアを植えるプランターくらいにすることにしました。これらを古材で製作した様子は、オフグリッドサイトの方で紹介をしています。
最後につくったプランターはオフグリッドサイトに紹介していないので、こちらに製作工程が分かる写真を掲載します。
デッキやパーゴラ、プランターなど、ここと同じデザインのものが首都圏にあったとしたら、古めかしいものに映ると思いますが、南国植物と組み合わせると、あたかも昔からそこにあったような「ごく自然」な雰囲気になるのが不思議です。同じ寸法の再生木材でつくったとしても、このように「馴染む」ことはないでしょう。
昔から「適材適所」は意識してきたつもりです。
再生木材の開発をしている時代に、山の中のコンクリート壁面に再生木材を貼りたいという要望がありました。秋葉原UDXビルのウッドデッキを天然木材から再生木材へ改修してほしいという依頼をいただきました。
しかし、いずれの案件とも、再生木材ではなく、天然木材を提案させていただき、ご採用いただきました。山の中でコケだらけになってしまったり、都市のイベント会場で簡単に割れてしまうことが想定される場合、きちんとそれを説明し、もっともそこに「馴染む」ものを提案することが必要だと思います。
景観性や耐久性など、総合的に判断するのがプロ(専門家)の仕事だと思います。 他国や他社の映える写真をネタにカタチを模倣するのではなく、きっちりとそこに馴染む組み合わせを提供していきたいですね。
古材や植物たちから、あらためてこんなことを想起させてもらいました。
製品情報など詳しくは弊社メインサイトをご覧ください。




