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徳島市に眉山（びざん）という山があります。どの方向から眺めても眉の姿に見えることからその名がついたそうで、徳島市のシンボルとなっています。
標高277mに展望デッキがあり 、徳島市内はもちろんのこと、雄大な吉野川を眺めることができます。

数年前、別件で徳島市役所公園緑地課を訪ねた時、この展望デッキの転落防止柵を改修したいという相談をいただきました。

展望デッキは、写真のような急斜面に建設されており、天然木材で製作された転落防止柵は、木材の腐朽が原因でグラグラした箇所が散見され、改修が必要となったのです。

展望デッキの構造を確認すると、しっかりとした鉄骨構造で、梁にＨ型鋼（H-200×100×5.5×8）が使用されていたことから、この梁に専用のフリーブラケットを製作、固定することで、SP種転落防止柵の基準をクリアする案を提案させていただき、採用をいただきました。

そして先日、徳島の販売店さんから「工事が完了しました」と現地の写真がメールで届きました。半楕円の複雑な形状のため、折れ点が多くなってしまうのですが、極力、標準スパンで支柱を割り付けることでコストダウンを図りました。
また考案したフリーブラケットは、東京ではなく、地元徳島市内の鉄工所さんに製作をしていただきました。

桜の季節に間に合ってよかったです。 これで美しい景色を、安全に楽しんでいただくことができます。
次に徳島へ行く楽しみが増えました。
製品の製作に関わったみなさま、工事関係者のみなさま、ありがとうございました。