丙午(ひのえうま)の飛躍

2025年。
今年も皆様にお世話になりました。
saiブランドの外構事業は、2025年10月より、関連会社であるサイアスへ譲渡し、その運営もうまく回り始めているようで、事業継承としてはうまくことが運び、安堵しております。
沖縄で始動したオフグリッド事業ですが、あらたな取り組みとして、夏より、ロボット芝刈り機を導入し、これをソーラーパネルで発電した電力で運用を開始しました。酷暑対策、再エネの活用等、オフグリッドの要素技術としては、わかりやすい効果が得られました。事業のフラッグシップであるNydellのレストアもほぼ終了してきたので、来年は少し距離を伸ばしたクルージングが実現しそうです。
さて、2026年の干支は「午」(うま)ですが、60年に一度の「丙午」(ひのえうま)にあたります。私はこの丙午の学年で、前後の学年と比較すると半分の人数しかいなかったように記憶しています。具体的には前後の学年は12クラスなのに対し、我々の丙午学年は6クラスしかありませんでした。これをきちんと調べると、この年の出生数は前年の約4分の3だったようなので、地域により片よりがあったのでしょう。この丙午には迷信があり、迷信による産み控えで出生数が減少したのです。それは「丙午生まれの女性は気性が激しく、夫の寿命を縮める」、もしくは「夫を食い殺す」というもので、もちろん俗説に過ぎないのですが、江戸時代前期に実在したとされる八百屋の娘・お七がモデルとされているそうです。そのお七が丙午(1666年)の生まれだった――それだけが迷信の根拠で、なぜ「夫を食い殺す」まで想像が広がってしまったのかは不明ですが、迷信のパワーは根強く、江戸時代ならまだしも、明治になっても弱まることはなく、60年前の昭和の時代まで影響を与えたことになります。令和となったいま、ニュースを見聞きしていても、「丙午」というワードは聞こえてきません。出生数は60年前の丙午の130万人の半数に迫る68万人と、迷信による産み控えをするまでもなく、過去最低を更新しています。世の中の構成がこれだけ変化すると、価値観や制度も大きく変化せざるを得ません。
一方で、丙午の「丙(ひのえ)」は強烈な陽の火、「午(うま)」もまた真昼の火を表します。 つまり、2つの「火」に包まれた、烈火の如きエネルギーを持つ年と言えるでしょう。 古来、この年は「あまりに力が強すぎる」と恐れられてきましたが、現代においてはこの強大なパワーこそが、停滞した現状を打破する最大の武器になってくれればと考えます。
60年に一度の丙午。みなさまにとっても飛躍の年になりますように。
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