ウェルドレス工法特許取得

On 08. 06. 2022 by sai1525

角パイプや丸パイプをはじめとする中空パイプの端部に、他の部材を接合する際、従来のように部材を溶接をせずに、ボルトと金物の摩擦力で接合する技術で特許を取得しました。
部材に溶接をせずに接合できるため「ウェルドレス工法」(溶接しない)としてネーミングをすることにしました。簡単に図解すると下図のようになります。

構造用パイプの端部に、支持ボルトを挿入したコの字金物を仕込み、パイプの先端にフランジを乗せ、ナットを締めこみます。すると(ボルト頭が供回りしないように工夫された)コの字金物が引き上げられますが、貫通ボルトでコの字金物は所定の位置より上昇することはないため、パイプの端部とフランジがガッチリと接合されるという仕組みです。

鋼構造物の接合は、部材同士を溶接するか、部材同士にガセットプレートを溶接し、これをボルトで接合(摩擦接合)するという二つに分類することができます。一般的に接合部は母材以上の耐力に設計することが求められますが、この工法は接合部に使用するボルトの径、数量、コの字金物、フランジの強度でそれを実現するよう設計します。また、小規模な構造物、例えば公園にあるパーゴラや四阿等、母材の耐力まで外力が作用しないものも多く、その場合はより簡易に接合することが可能となります。

saiブランドでは、ウッドデッキや木道の杭基礎と上部工をつなぐアタッチメントとして本技術を開発しましたが、中空パイプの端部にボルトを装着することで、様々な分野や用途に展開が可能と判断し、特許を取得しました。
本技術で世の中のモノづくりのお役に立てば幸いです。

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