針葉樹のケボニー化技術

On 14. 11. 2018 by sai1525

ケボニー化技術。
それは簡単に言えば、針葉樹材(ソフトウッド)を広葉樹材(ハードウッド)に変える技術。

サトウキビやトウモロコシなど農業廃棄物から抽出した天然由来の物質を針葉樹材に加圧注入するもので、柔らかく細胞自体が大きい針葉樹にこれらの物質を注入することで、広葉樹のような特性が得られる技術で、数年前からノルウェーで商業生産が開始されています。
針葉樹の比重が大きくなり、木質が硬くなり、比重、曲げ強度も大きくなり、耐腐朽性も向上するという夢のような技術です。

saiブランドでは数年前よりこの情報を得ていましたが、先日、ノルウェーから製品を輸入しているバルセロナトレードさんが来社され、その詳細をお伺いすることができました。
弊社では、過去に納めさせていただいたハードウッド(輸入広葉樹)の再生工法を開発するなど、これまで天然木材のリサイクルに取り組んできましたが、この技術を国産の針葉樹に適用できれば木材に関わる多くの環境問題を解決することができます。

かくいう私も30年近く前からハードウッドの輸入や、それを素材とした木橋やボードウォークを設計施工してきました。
この間、再生木材や人工木材の開発を行い、ハードウッドの代替品を模索してきましたが、ある機能は勝っても、総合的に天然木を越える製品の開発はできませんでした。

「人が地球にできること」
これはこの10月からの弊社の新たな経営理念ですが、未来に向け、このような技術にも果敢に取り組んでいきたいと考えています。

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