千葉市都市文化賞2022
弊社で設計施工した稲毛海浜公園の「海へ延びるウッドデッキ 」が千葉市都市文化賞の【景観まちづくり部門 優秀賞】を受賞したとの連絡を頂きました。
このプロジェクトは2017年9月に検討を開始し、4年の歳月を経て2021年10月初旬から現場での工事がスタートしました。
最初の計画はもっともっと長く海に伸びる計画でしたが、時とともに短くなってしまったのは残念でしたが、横から見た梁の形状は美しいですね。さすがは東洋建設さん。
再生木材全盛の時代に、敢えて天然木材のイペ材を提案させていただきました。これは海沿いの直射日光や、砂浜からの飛砂の影響を考慮したため。
また柵も台風時の越波や浮遊物のアタックを考慮し、ステンレスワイヤーを採用して頂きました。もちろんダイナミックな海への景観を阻害しないという機能も採用いただいた理由でしょう。
この桟橋の上をキッチンカーが走るという景色も面白いですね。
これからも稲毛のシンボルとしてあり続けてほしいと思います。
【評価】
人工ビーチに掛けられた桟橋であり、官民連携で整備と運用が行われています。稲毛海浜公園という人工的につくられた水辺環境を空間資源として生かされている事例として評価できます。この場は地域の文脈からは切り離された空間とはなっていますが、富士山や東京都心の景観を眺望できる視点場にもなっています。また、海へと伸びる桟橋自体が美しく、風景の一部ともなっており、これまでになかった千葉の海岸風景が立ち現れています。（霜田 亮祐）
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