太陽の力で地下水を汲みあげる
~ソラポンプ完成~
梅雨の合間の曇天の今日。オフグリッド設備のひとつとなる「ソラポンプ」が完成しました。かねてからこの古井戸の再生を計画し、昨年末に井戸を浚い(さらい)、電動ポンプを取り付け揚水のテストは終わっていました。今回は基礎杭を打設し、ソーラータワーを設置、ポンプを結線、完成しました。ソーラータワーは株式会社風憩セコロさんにご提供いただきました。
元々の構想は、オフグリッドサイトの「上水のオフグリッド」に記載している通りですが、今回は汲み上げた地下水をそのままシャワーで使えるように配管をしました。弊社の基礎杭と風憩セコロさんのソーラータワーをベースに、川本ポンプさんのソフトカワエース NF3-250S /100Vを動かし、ZEZHEさんのシャワーシステムを導入しました。
ソーラータワーはオフグリッドの象徴として井戸のすぐ脇に、ポンプは木柵の後ろに隠し、シャワーシステムは木柵の前面に取り付け、一目で井戸水を太陽光で汲み上げ、シャワーとして使えるという分かりやすいレイアウトとしました。ビーチから歩いて帰り、ここで地下水の冷たい水でシャワーを浴び、オリオンビールを楽しむ。という娯楽も太陽からの恩恵です。
ソラポンプの設置詳細はこちら→saiブランドオフグリッド専用サイト
このソラポンプの設置を通じて、ランドスケープ事業とオフグリッド事業は極めて近い立ち位置で存在しているものだと感じています。オフグリッドの世界では、この場所のように、動力源のない土地に施設を設置したいという需要はたくさんあると思うのです。今回は揚水ポンプを動かすという目的でしたが、照明灯はもとより、Wifi中継基地、監視カメラなどなど、電気機器の省電力化により、アイディア次第でたくさんの用途がうまれることでしょう。その新たな用途を支えるのが、屋外で高い耐久性が求められるランドスケープ事業のモノづくりです。暴風暴雨に耐え、内部の精密機器を水密構造で守る。これは機能としてあたりまえですが、さらに周囲の景観に溶け込むデザインとして設える(しつらえる)。ランドスケープとオフグリッドは、こんなに近い立ち位置なのです。
ソラポンプで汲み上げた水を今後、何に使っていくのか。乞うご期待願います。
最後になりましたが、このシステムの基幹となるソーラータワーをご提供いただきました風憩セコロさん、本当にありがとうございました。
製品情報など詳しくは弊社メインサイトをご覧ください。