鶴間公園(杭基礎)のデッキが完成しました

On 18. 02. 2019 by sai1525

年度末モードに突入しており、更新が滞っておりました。
新年早々も1/9にスタートした現場ですが、杭工法をご採用いただいたこともあり、1/18にはほとんど完成していました。

今回のウッドデッキは、トイレの前に計画された
ちょっとした休憩スペースです。
「木々に囲まれ、木漏れ日を浴びながら少し休憩」といった利用が想定されます。

これは背後から眺めた絵ですが、立派な桜の木が誇らしげに立っています。
今回、杭基礎をご採用しただいたのは、このような既存樹木の根を守ることを目的としたからです。

皆さんも、街路樹の根が成長し、舗装版であるインターロッキングを持ち上げているような状況を目にしたことがあるのではないでしょうか。
コンクリート基礎だと、根の成長を阻害してしまします。
これに対し、杭式の基礎だとそれがなく、樹木ものびのびと成長できるのです。
また、通常はデッキの下にコンクリートのベタ基礎を設けるのが一般的なのですが、デッキ上に降り注いだ雨が、コンクリート盤を伝い流れます。
この流れた水を処理するために側溝や雨水枡が必要となりますが、この杭式の基礎だと、ご覧のように雨水は土壌に自然浸透をしていきます。
そう、樹木や草花だけでなく、設計者や施工者にも優しい工法なのです。


後に施工2日目の写真を掲載しますが、この状態にまでわずか2日間で施工ができるというスピードも優れた点です。
もともとデッキや木道は、地形が不均一な箇所に計画してこそその価値が発揮されます。
平坦な土地ではコストがインターロッキングブロックやレンガに敵いません。
そのような地形が不均一な箇所で、特に自然環境を維持したい計画地などには最適な工法であると思います。

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