焼津漁港ステージデッキ現場レポート5

On 12. 02. 2009 by sai1525
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デッキの穴明け加工は1995mm材540枚を共和成産の工場に持ち込み根太ピッチに合わせた位置にNCを使用し穴を空けていきます。
加工能力は,一日当たり300枚程とのことで,現場での人力による穴明けの精度と作業効率を考えると,かなりの作業時間の低減に繋がります。
また座掘深も一定となり,ビス頭の出入りも無くなり一定となり,安全かつ見た目も良好となります。

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工場にて穴明け加工を施した材料を現場に搬入しいよいよデッキ貼りのスタートとなります。
まずは根太に対して直角で貼りスタートとする法線の決定が必要となります。
今回の配置計画は写真背後の手摺支柱を必ず2枚のデッキ材のセンターで取り巻くこととしていますので,手摺支柱の配列起点となる最奥の柱を基準としてデッキ貼りをスタートしました。
デッキ貼りにおいて再生木材の欠点でもある熱膨張帳による目地間隔んの問題があります。弊社では最大膨張を2m材を基準として5mmとしています。これを維持するため貼り始めの午前・午後と各休憩時に材長を計測しその時の伸び長を5mmより控除して貼るようにしていきます。
5mmの間で材料の動きを制御するということになります。

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また,材料表面にもサンディングによる目があります。一定方向に貼ってしますと表情のない仕上がりになってしまいます。目を確認しないでただバラバラに貼っていくとしまりのない仕上がりになってしまいます。
当現場では,目を1列ごとに逆目にするようにしました・・・よく見るサッカー場の芝目のような仕上がりにしました。これにより無表情な再生木材にもインパクトがでて生きた表情をみせてくれます。

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このような管理の中,デッキ貼りをスタートして行きました。
手摺支柱のデッキの取り合いもすべて設計通りとなり,デッキ貼りを進めて行きました・・・天気にだけには電動工具を主流とする作業ですので敵いません。
2/10の午後には突然の夕立に襲われ作業を中断せざるを得ませんでした。

仕上げの終盤でもあり少々先の工事に不安もありましが,夕立が去ったあとステージデッキの背後から虹が上がりました。
きっとこれから先の工事も順調に進むでしょう・・・そんな気にさせてもらった一瞬でした。

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