橋を架けるということ

On 27. 01. 2015 by sai1525

今年度は例年にも増してたくさんの橋を架けています。
橋といっても人道橋(じんどうきょう)という、人が渡るための小さな橋ですが・・・
この「小さな橋」というのは非常に面白い分野で、
営業面ではあまりライバルのいない分野であり、
技術面では、構造がシンプルゆえ、たくさんの冒険ができる分野なのです。
最近、弊社で力を入れているデジタルによる部材製作、現場施工を試すのにも適しています。
弊社は水際をフィールドとした業務が多いため、水路を渡る橋や、水面に張り出す構造を多く手掛けますが、
設計者として、小さくとも橋となると、俄然燃えるのです。
先週も橋長約60mの橋の劣化診断、改修提案を行ったのですが、
他の仕事を後回しにしてまでもつい取り組んでしまう。
「これは血なのか?」とも感じますが、ともかく橋、橋梁に魅かれています。


この写真は最近香川県丸亀市に架けた橋。
10年以上前に計画されたのですが、今回丸亀市民球場を整備するにあたり、ようやく予算が下り、実施となったそうです。
この橋台はその頃につくられていたのか、この設計に取り組んだ時にはすでに「既設橋台」を活用することが求められました。
てっきり改修工事と思いきや、長年の計画がようやく叶った工事だったそうです。
水路を渡るというだけの構造物ですが、この小さな橋があるからこそ、敷地の全体計画や人の導線が大きく変わります。
小さいけれど、人道橋というのはそんな存在感のある構造物なのです。
これからもたくさんの橋の設計に取り組んで行きたいですね。

※最後に、この写真に写っているのはもちろんこの橋を施工したスタッフです。
最近には珍しく、若い、そして元気なチームです。
モノづくりの楽しさをたくさん伝えて行きたいですね。

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