今治城吹上公園階段改修工事

On 11. 03. 2014 by sai1525

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今治城内、吹上公園にあった木製階段改修工事で、弊社の製品をご採用いただきました。
歴史ある建造物内に施設を設計させていただく機会を与えていただき、また、開発したばかりの厚み40mmの人工木材リバースウッドAW-Tをご採用いただき、ありがとうございました。
3月5日、午後1時半より竣工検査が行われ、指摘事項もなく、無事に検査が終わりました。
元請工事を担当された大島建設様、一次業者の愛媛三段ブロック様、素晴らしい施工をいただき、心より感謝致します。

実は本工事において、弊社の部材加工ミスにより、現場の方々に大変なご迷惑をお掛けしてしまいました。
この加工ミスは、構造に影響を生じさせるものではないのですが、連結ボルトの貫通孔が空いていなかったり、孔位置が違っていたりと、とかく現場の方々を煩わせるものでした。
この場で深くお詫び申し上げます。

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このような経緯があったため、対策を練るために一度、そして検査の時に、それぞれ現場を訪問させていただきました。
対策時に驚いたのが、大島建設の監督が自ら工具を使用し、大工や鉄骨工の実務を熟しながら現場監理にあたっていたことです。
大島建設様は、日ごろ、木造建築を多く手掛けているそうで、細かい納まりや加工まで、細部にまで目が行き届く会社です。
そこで、どう対策を取れば、弊社のミスをカバーするだけでなく、当初設計(発注図)よりもグレードの高い仕上がりにすることができるかを協議していただくことができました。

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特に感心したのが階段ささらと平面がぶつかるこの部分でした。
幕板の高さ、位置を絶妙に調整され、見事に‟あたかも当たり前”なように納めておられました。
この他にも細部まで愛情とプライドの詰まった箇所が随所に見られ、立ち会わせていただいた私自身、存分に参考にさせていただきました。
クレームというマイナスからの出逢いでしたが、この仕事をきっかけに、もう一度この方々とタッグを組んで、本当に良いモノを創ってみたいと強く感じた経験でした。

弊社も創立以来、成長を続け、海際ではsaiブランドという社名はある程度知っていただけるようになってきました。
しかし、今回のミスをきっかけに、成長よりも大切なことに気づくことができました。
社内の脆弱な部分が明確になり、これをきっちりと改善し、業務フロー自体を見直したいと考えております。

最後になりましたが、本工事の現場関係者の皆様に深くお詫びを申し上げるとともに、お造りいただいた作品に敬意を表します。

平成26年3月11日

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代表取締役 結城拓士

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