江東区川の駅整備工事(その1、その3、その4)

On 21. 01. 2013 by sai1525

当該工事は、旧中川(都営新宿線東大島駅下付近)で水陸両用バスの発着施設と併せて、それに付随する施設を、その1、その3、その4工事に分け行ったものです。

【その1工事】

当工事は、水陸両用バスの発着施設の横に手漕ぎ船の係留施設を創出する工事です。構造として水門が隣接するため大きな潮位変動はないため固定式の水上張出デッキとしています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA作業は、元請様に支柱を打設していただき、その上にH200形鋼の大引を設置し、根太は弊社の沿岸仕様のマリンランバーを使用。これらを下地材として組み立てております。写真のぽつんと浮いている四角の頭が、水上デッキの支柱です。これに写真のように大引を設置していきます。

NCM_0083その後防護柵の支柱、マリンランバー根太の順に下地を完成させ、デッキを貼りこんでいきます。デッキは、耐吸水性に強いフライアッシュ含有のリバースウッドAWを採用しています。

デッキの貼り付けが完了した後、防護柵およびクリートの設置を行っていきます。クリートは、ムエージェ(浮桟橋)から標準型クリートを採用しております。また正面の防舷材は、ハードウッドのイペ材(150×30)を使用し、船舶の接岸に対応しています。

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完成は、水面上350mm程度と低水の仕上がりとなりますので手漕ぎ船舶など、レジャーボート類も安全に利用できる施設となっています。

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【その4工事】

その4工事は、その1工事と違い、ボートの接岸の無く、水上のボードウォークとなっています。当然、船舶の接岸計画もないため、景観を重視した幕板工を施しております。(デッキと同材のリバースウッドAW)

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構造は、その1よりサイズダウンしたH150形鋼によるものとしています。施工方法は、その1と同様にH鋼大引→防護柵支柱→MRN根太材→デッキ材の順に行っています。その1同様低水での張出デッキとなるため背後の石積み護岸との調和もとれて良い景観になったと思います。

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【その3工事】

その3工事は、建築工事の建屋周りのデッキ工事となります。

仕様は、その1,4工事と同様の沿岸仕様(根太にマリンランバー)で施工しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA歩道スロープと取り合う為、幕板の取付精度が、問われる現場でした。ステップ高は、通常デッキ幅に合わせて、150mmとしておりますが、当該現場は、少々小さくなっています。そのため、幕板との通りが通らなくなっています。対応策として、平行四辺形の幕板を施し幕板とステップ高の通りを調整しています。

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また背後には幕板の通りと平行に階段があり、その後ろにはR形のスロープが設けられ、複雑な形状のデッキとなっています。

難しい形状ほどきっちり施工すると美しい景観を醸し出します。当該現場がまさにそのような形状だったと思います。

川の駅整備工事は、陸から水辺へのアプローチとなる施設の創造を目指すsaiブランドの理念にきわめて近い現場だった思います。

今後このような現場が増え、お手伝い出来たらよいと願っております。

 

下写真は川の駅整備工事全景です。後ろの小高い建屋の周りが、その3工事、手前の水上デッキがその1工事、コンクリートスロープを挟んで、奥の小さな水上デッキがその4工事となります。ちなみに真ん中のバスが、水陸両用バスだそうです。水陸両用だけあって、鼻先は、船形です。機会をつくって乗ってみたいものです・・・TDLのカリブの海賊の雰囲気なのでしょうか?

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