【福井県敦賀港】4~再生木材「リバースウッド」の製造~

On 22. 12. 2009 by sai1525

平成21年12月11日に、リバースウッドの製造委託先である再生木材工場「エコウッド」にて本工事の中間検査が行われました。
今回の工事は、改修前の既設材を原料として再生木材を製造する「リバースデッキ工法」をご採用いただいているため、材料の強度試験だけでなく、既設材を原料としてきっちり使用されているかという確認も含めた検査となりました。

既設材を敦賀港から北九州へ運搬し、1次破砕を行うまでの工程は、前回までにお伝えしたところです。
今回は、この破砕した材料を原料として、再生木材を製造する工程をご紹介いたします。

【写真1】:破砕工場から運搬された木チップ

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【写真2】:木チップの粉砕工程
5cmほどの大きさで納品された桧の木チップを200μ程度の木粉に粉砕加工します。

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【写真3】造粒工程
木粉とpp(プラスチック)、添加剤、顔料などを混練したペレット(顆粒)を製造しています。
再生木材の「素」のようなもので、ウコンの錠剤のようなイメージです。

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【写真4】成型工程
ペレットに熱をかけて、混練したものを高い圧力をかけて金型を通します。
すると、心太(ところてん)のように再生木材が成型されます。
押し出されたばかりの再生木材は、表面にプラスチックで覆われていることが判ります。

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【写真5】
プラスチックの皮を被った再生木材を、ローリングサンダーという大型の紙やすり機を通して、指定の寸法に仕上げます。
再生木材の表面の「木目」に見える模様は、この工程で加工されているのです。

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【写真6】:強度試験】
本工事におけるボードウォークの設計荷重は3500N/㎡(等分布荷重)に設定されています。
また、弊社のリバースウッドの曲げ強度の保証値は16N/mm2としていることから、
これらの強度を満たしていることを証明する検査です。
今回は、写真の通り、集中荷重で3890Nで材破しました。
よって、十分な強度が確保されていることが証明されました。

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本工事で製造する再生木材は、約25t分です。
今回の検査が完了したロットは12/16に無事、現場へ搬入されました。

福井県より検査に来られた検査官、元請業者の方々、遠路はるばる有難うございました。
現場の資源をリサイクルするという意義をご理解いただき、大変感謝しております。
次世代に「ゴミ」となるモノを残すのではなく、何度も繰り返しリサイクルができる「資源」となるモノづくりを行うのがsai-BRANDのテーマです。
このテーマを今回のような大きな仕事で実現できたこと、大変嬉しく感じております。

さて、現場も急ピッチで進んでいるようです。
本工事の施工は、sai近畿が担当しております。
現場レポートをお楽しみに。

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